二越ちりめんの仙翁岩菲の花
実は写真でしか見たことのないガンピの花。
「ガンピ」と呼ばれる植物は2種類あって、「雁皮」は雁皮紙の原料になる低木の名前、「岩菲」はナデシコ科センノウ属の花の名前です。
仙翁岩菲は岩菲の別名だけれど、仙翁と岩菲は別の花らしい。
どちらにも花色、形のバリエーションがあって何が違うのか良くわからない…?
仙翁の方が赤の濃い朱赤の花色と。
花弁の先に細かな切れ込みがあって一方は白の絞りが入っています。
花の作り方は、撫子と同じです。
岩菲は観賞用の栽培種として中国から日本に渡来したようですが、山の花のイメージがあります。
緑陰の中にこの紅色にははっとさせられることでしょう。
見たことないけど。
浅草につまみ細工材料の専門店があると聞いて行こうと思ったらなんと今日はお休み。
暑熱の中浅草寺近傍はものすごい人出で
涼しげな風が抜ける待乳山聖天。
カフェのような今戸神社。
天藤の天丼でお昼ごはん。甘辛タレがおいしい。
スカイツリーが空に映えていました。
和紙のつまみ細工 剣つまみの花
青水晶の日々–2 マラガ産青水晶、デュモルチェライト入り水晶
最近入手したマラガ産の青水晶。
iPadのレンズの前に構えたルーペが映り込んでしまってます。
沈んだ暗い青、青灰色、ニュアンスのある色合い。
この色合いは水晶そのものではなく、内部に含まれるアエリナイトaeriniteによる着色です。
アエリナイトは鉱物として確立されたのは1988年と近年になってから、中世には顔料として使われたという青い石。
アエリナイト入りの青水晶はもともとスペインのマラガだけでしかとれない上に、乱掘によって生産は減少。なかなか店頭では見かけない石です。
柱面を作らず低く成長した形も、色も一見地味ですが、奥深い魅力があります。
一般に青水晶というと、このアエリナイトによる青水晶と青電気石による青水晶が代表格です。
そしてデュモルチェライト入り水晶。
水晶が青いというよりは、
透明水晶の中にインクルージョンが入っているのは明らかなのですが、水色でも青灰色でもインディゴでもないこの鮮明な青を青水晶と呼びたい。
青いまり藻のようです。もこもこしています。
輝く青の絨毯。
瑞々しい水晶にブルーが浮かぶ原石。
デュモルチェライト・イン・クォーツは2014年にブラジルで発見されたばかりの稀少な水晶です。
出回りはじめた頃は鉱物ショップで売り切れ表示ばかり見て残念な思いをしていたので、その後つい何個も買ってしまった。
「限定」「売り切れ」に弱い人間心理の罠です。
今はそれなりの数を安定して見かけるようになりました。
今後枯渇してさらに稀少価値が増すのか、鉱脈が発見されて供給量が増えるのか?
店頭に出る石が高くても安くてもドキドキします。
これもリーベカイト入り水晶、として売っていましたがたぶんデュモルチェライト。
つまみ細工 八重咲きの山梔子 (クチナシ) の花
つまみ細工 向日葵 ヒマワリの花
青水晶の日々-1 青電気石入り水晶、緑閃石入り水晶
左 : 青色電気石 (トルマリン/ インディゴライト) 入り水晶ミニクラスターブラジル産
右下 : 緑閃石 (アクチノライト) 入り水晶
アメジストが紫色であるようにシトリンが黄色であるように、
青い色の青水晶は天然では存在しません。
青水晶と言われるものは、基本的にはインクルージョン (含有物) による着色です。
まだ梅雨が明けきらない空の色。
ホームセンターでルーペを買ってきました。
iPad miniプラス20倍ルーペで拡大観察。
ミニクラスターの内部に針状のトルマリンが内包されているのが良く分かります。
アフガニスタンの結晶。内部に焦点があっていないのかトルマリンの結晶が小さいのか、より均一でミルキーな色合いです。
アクチノライト、緑閃石はその名の通り鉄分の量に応じて緑色を示す鉱物で、
ここでは青灰色の色調。
落下する雨のように方向の揃った線状の構造物が見えます。
ブルーベリーとミルクソーダのゼリー
氷用の蜜、ソーダ味で着色。
物憂げなグレイッシュブルーを目指したけど、ミルクを混ぜる時にためらってしまいました。
青のインクルージョン、
向かって左から パパゴアイト入り水晶、アホイト入り水晶、ギラライト入り水晶。