青水晶の日々–2 マラガ産青水晶、デュモルチェライト入り水晶
最近入手したマラガ産の青水晶。
iPadのレンズの前に構えたルーペが映り込んでしまってます。
沈んだ暗い青、青灰色、ニュアンスのある色合い。
この色合いは水晶そのものではなく、内部に含まれるアエリナイトaeriniteによる着色です。
アエリナイトは鉱物として確立されたのは1988年と近年になってから、中世には顔料として使われたという青い石。
アエリナイト入りの青水晶はもともとスペインのマラガだけでしかとれない上に、乱掘によって生産は減少。なかなか店頭では見かけない石です。
柱面を作らず低く成長した形も、色も一見地味ですが、奥深い魅力があります。
一般に青水晶というと、このアエリナイトによる青水晶と青電気石による青水晶が代表格です。
そしてデュモルチェライト入り水晶。
水晶が青いというよりは、
透明水晶の中にインクルージョンが入っているのは明らかなのですが、水色でも青灰色でもインディゴでもないこの鮮明な青を青水晶と呼びたい。
青いまり藻のようです。もこもこしています。
輝く青の絨毯。
瑞々しい水晶にブルーが浮かぶ原石。
デュモルチェライト・イン・クォーツは2014年にブラジルで発見されたばかりの稀少な水晶です。
出回りはじめた頃は鉱物ショップで売り切れ表示ばかり見て残念な思いをしていたので、その後つい何個も買ってしまった。
「限定」「売り切れ」に弱い人間心理の罠です。
今はそれなりの数を安定して見かけるようになりました。
今後枯渇してさらに稀少価値が増すのか、鉱脈が発見されて供給量が増えるのか?
店頭に出る石が高くても安くてもドキドキします。
これもリーベカイト入り水晶、として売っていましたがたぶんデュモルチェライト。